スマホアプリ・タブレットアプリのOSバージョンアップ対応


 スマホとタブレットのOSは定期的にバージョンアップが行われます。アプリを継続的に使えるようにするためには、OSのバージョンアップにあわせた対応が必要です。
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iOSのメジャーバージョンアップ

 iOS(iPhoneおよびiPadのOS)のメジャーバージョンアップはおおよそ1年ごとに行われています。iOSアプリの前方互換性は低く、OSのバージョンアップでアプリが動作しなくなるケースは多く見られます。
 通常、アプリを新しいOSに対応させるには、そのバージョンに対応した開発キット(Xcode)を利用します。Xcodeには変更すべき箇所を警告表示する機能がありますので、この警告に対して修正を行います。この警告表示は万全ではありませんので、1機能ずつ動作させながら修正が必要な箇所を探す作業も必要です。
 推奨していませんが、新しいXcodeへの乗り換えは行わずに、新しいiOSで発生する問題点だけを探して修正する方法もあります。発見しきれなかった問題が残る可能性はありますが、アプリの運用は可能です。もちろんコストは低く抑えることができます。

Androidのメジャーバージョンアップ

 Androidも年に1回程度のメジャーバージョンアップが行われています。iOSとは異なりAndroidの前方互換性は高く、私たちがリリースしたアプリで、OSのバージョンアップにより問題が発生したケースはわずかです。
より高い品質を目標にする場合はiOSの場合と同様に新しい開発ツールを使ってテストを行います。

マイナーバージョンアップ

 iOSもAndroidもマイナーバージョンアップと呼ばれる小規模の改訂が頻繁に行われます。マイナーバージョンアップで不具合が発生する可能性は低く、私たちがリリースしたアプリでは、問題が発生したことはまだありません。
 マイナーバージョンアップに対しては何も計画しないことが多いのですが、アプリの重要度が高い場合は、定期的にテストを行うと安心です。全ての詳細なテストが高コストな場合は、重要な機能のみテストする方法も有効です。

具体的な対応案

 具体的な対応案を3つ挙げました。最も一般的な対応は2です。アプリの重要度にあわせて検討すると良いかと思います。

  1. 1.低コストで対応する案

     iOSおよびAndroidのメジャーバージョンアップ時
     → 新しい開発ツールの適用は行わずに、詳細な動作テストのみを実施。

     iOSおよびAndroidのマイナーバージョンアップ時
     → 問題が発生しない限り特に何もしない。

  2. 2.最も一般的な対応案

     iOSのメジャーバージョンアップ時
     → 新しい開発ツールの適用を実施して、アプリもバージョンアップ。

     Androidのメジャーバージョンアップ時
     → 新しい開発ツールの適用は行わずに、詳細な動作テストのみを実施。

     iOSおよびAndroidのマイナーバージョンアップ時
     → マイナーバージョンアップ時は何もしない。代わりに定期的な動作テストを実施。

  3. 3.アプリの重要度が高い場合の案

     iOSおよびAndroidのメジャーバージョンアップ時
     → 新しい開発ツールの適用を実施して、アプリもバージョンアップ。

     iOSおよびAndroidのマイナーバージョンアップ時
     → 詳細な動作テストを実施。

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