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iPadと業務システム開発

先日Apple社から発表されたiPad。

個人利用をイメージして、ネット上はもちろん、TVや新聞などでも
いろいろな特徴がクローズアップされましたが、
私は企業内での特定業務のアプリケーション動作基盤として
このiPadに着目しています。

操作性が良いのはもちろんなのですが、
適度にクローズドな環境が実現できている点が特にすばらしいと思うのです。

まず、アプリケーション入手元がApple社が運営するApp Storeだけである点が特徴的。
このApp Storeへのアプリ公開はApple社の承認制なので、
通常のPCに比べて格段に安全です。(絶対とは言いません。念のため。)
※補足:企業内のアプリケーションは別の方法でインストールします。

データはアプリケーションごとに隔離されるので情報漏えい対策上も有利。
さらにウィルスの心配がPCより格段に低く、
利用方法次第で動作が不安定になりがちであるといった
PCに存在する困った特徴もありません。

そして、ハードウェアのコストは1台およそ5万円(発表された価格は$499~)で
経済的です。


さて、ビジネスでも魅力的なiPad。
私たちはiPadアプリケーションの受託開発を
会社の事業の一環とすることに決めて、その準備を開始しました。

広く配布するタイプのアプリケーション開発を行う会社は数多く存在すると思うのですが、
企業向けの受託開発をする会社はあまり多くはならないと思うのです。

その理由のひとつは開発言語。
最近のオープン系の企業向けシステム開発では、
.NET系, Java, PHPあたりを使うのが一般的なのですが、
iPadアプリ開発のプログラミング言語はObjective-Cを使います。
Objective-Cは、それなりの難易度がある言語で、
一定以上のスキルのある技術者がその気で取り組む必要があるのです。


さて、やるからには本気で始めるのが良いですよね。
今回は久しぶりに私もメンバーと一緒にこの開発技術の
学習曲線を上ろうと思います。

えっ、代表がそんなことをするのは良くないと思われますか?
大丈夫です。のめり込むのは少々で我慢する予定なので。。。

プロフィール

山口達雄
山口達雄

SIerの社長ブログへようこそ。大規模システム開発のプロマネから、OSネイティブなプログラミングまでこなす現役エンジニアです。

SIerとは:「エスアイヤー」と読みます。情報システム開発において、コンサルティングから設計・開発・保守まで一貫したサービスを個別企業のお客様に提供する会社のことです。


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